私の最高の相棒へ
新しい鎧姿の私に、ハルカさんはどこかよそよそしい。
その様子に少し寂しく思いながら手綱を取った。
宿舎から厩舎に向かう道すがら、真新しい鎧を身につけた新人で騎士とすれ違う。
時候からしても、新人だろう。
「あんな時期も合ったね」
そう話かければ、同意するような声があがった。
ハルカさん――相棒のペコペコとはもう、何年の付き合いだろうか。
私は幼い頃の環境もあってか、体格が小さい。
転生を経た際も無理を通してハルカさんと共にいたのだ。
厩舎で係員に手綱を引き渡して。
「ハルカさん今までありがとう。俺の最高の相棒だよ」
その小さな体にぎゅっと抱き着いて、嘴に親愛のキスをした。
「大好きだよ」
彼女は私の、最高の相棒だ。
* * *
見慣れない鎧を纏って、彼は厩舎に向かう。
いよいよお別れなのだと悟って、少しだけ寂しくなった。
途中すれ違った新米騎士を示して、
「あんな時期も合ったね」
と笑うクタラに同意の声を上げた。
この、痩せっぽちの小さな少年とずっと歩んできた。
狩場で彼の発光を見届けてお別れするはずが、また一緒に駆け回った。
でも今度こそお別れ。
「俺の最高の相棒だよ」
とは、何と素敵な褒め言葉か!
口づけられた私は、そっと彼の頬に嘴を寄せる。
『私も大好きよクタラ!』
貴方という騎士の相棒でいられたことが誇らしいわ。
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前半はRK・クタラ視点。
後半はペコ・ハルカさん視点。
RK転職記念に、長年の相棒ペコへの感謝を込めて。
2013/04/12
4/3 Twitter投稿分より、追記修正他。
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