恋の終わり
例えば。
例えばの話だ。
この恋に期限があるならば、それはいつまでかな、とふと考える。
冒険者だから死んで終わるかもしれないし、ふられてしまうかもしれない。
(なんて、ばかばかしいことを考えるのか)
自分の考えが、とても馬鹿らしくて、笑いがこみ上げる。
自分でも思うほど、本当に、馬鹿らしい考えだ。
僕は、自分に自信がない。
本当はとっても臆病なんだ。
誰かと触れ合うのは、とっても恐ろしい。
その人に僕がどう見られているかわからないから。
誰かに、愛して貰えるほどの価値が、自分にあるのかわからない。
あいされている、ということを確認したくて、
「大好きだよ、××」
「愛してるよ、××」
と、繰り返して愛を告げる。
僕の頭の中は「××」でいっぱいだ。
言葉で伝えるだけじゃ足りないくらい大好きで。
だから、××が僕でない人を見ると不安でしかたない。
僕のことを嫌いにならないだろうか。
見捨てないでいてくれるだろうか、と。
結局僕は××を信用していないことになるんだろう。
どうか、少しでも長く、この人の傍らにいることができますように。
ああ、こんな苦しい思いをするなら、恋なんてしなければよかった。
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××が誰かは明言しない。
臆病者のユノーの話。
ユノーへのお題:
この恋の消費期限/(なんてばかばかしいことを)/あいされてる、ということ shindanmaker.com/122300
より
2013/04/16
4/14 Twitter投稿分より修正他
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