創作世界の設定まとめ。本編でさっさと語りたい!@LastUp:2011/04/06
世界<シルエスト・アーレイア> ... La Silest Aleia * 神の声無き沈黙した世界
四つの大陸とふたつの空に浮かんだ島、海面に浮かぶいくつもの小島で構成されている。
世界地図を広げると中心に小さな島がひとつあり、その周辺を内海と呼び、
内海を囲うようにいくつもの小島と四つの大陸が取り囲んでいる。
過去に起こった世界中を巻き込む戦乱や、世界の分割・統合により文明・生活レベルが大きく後退・停滞した。
統合後の現在は、復興を目的とした不戦条約の元で一時的な平和を人々は謳歌している。
魔法や科学と呼ばれる技術の共存が進み、生活や移動手段に多く使われている。
人々の移動手段は比較的安価な大陸横断鉄道や各大地をつなぐ飛行船、大型船舶。高額ではあるが魔法による長距離・大陸間転移など。
運用開始より十数年経つためどの移動手段も登場当時に比べると安定運用している。
*舞台
・レクナー大陸 ... Twinel qua Lu Leckner
内海の北西に位置する大陸。大地の七割を森林と山に覆われており、その大部分に人が入ることができない。
許された平地と森林の一部を人の王が収め、大陸は十二の国に別れている。
鉱山で良質の銀や水晶が取れるため、それらを主にストラルに。また食料などはククロルに輸出されている。
十二の国のうち九つが、創造神を崇めている。
また、人が立ち入ることを許されない土地を「魔王」と呼ばれる十二人が統治しており、長年平地に住む人との対立が続いてきた。
が、近年和解し少しずつ交流が広がっている。魔術・科学に対する抵抗・偏見は比較的少ない。
・ストラル大陸 ... Twinel qua La Stral
内海の北東に位置している。大陸の東部には、過去の大戦の影響で荒野と砂漠が広がっている。
生活の多くを魔法に頼っており、魔法が使えない者を蔑む傾向がある。魔術を介さない技術にはやや抵抗あり。
かわりに魔法技術は発展しており、大陸内は手続きを踏めば他大陸に比べると遥かに安全かつ安価で転移魔法を利用し移動することができる。
過去の大戦により盟主となる国と、それに従う形で四つ、計五国が存在している。
信仰の対象は精霊で、四カ国は国名となった精霊を信仰。また、各地に精霊を祭った祠が存在している。
・フィアセラ大陸 ... Twinel qua La FiaSela
内海の南西に位置している。各大陸の迫害から逃れてきた獣人やエルフたちの末裔が多く住む。
過去の経緯から、他大陸の人間を信用せずやや閉鎖的だが、元々住んでいた人間とは友好的に共存してきた。
魔法やその代替技術に頼らない生活をしており、女神とその下僕の天使信仰が盛ん。
それぞれの部族によって大陸が分割されており、それぞれの領地内に女神と天使を祭った祠がある。
各部族の祠巡礼の旅を成人の儀として執り行い、九つの祠全てをめぐる。
・ククロル大陸 ... Twinel qua Lu Kukurol
内海の南東に位置しており、国土の六割が砂漠や荒野など不毛の土地で占められている。
全体的に低温で天候は曇り・雨が多く植物が育ちにくい。食料などは外部からの輸入に頼っている。
大陸全土がひとつの国のような形態で、太陽神リザーブを主とするある種の宗教国家。
魔法やそれを駆使する者に対する偏見があり、昔は異能者狩りが行われていた。現在も差別は根強く残っている。
魔法に頼らない技術が進歩しており、各大陸へ食料の見返りに技術提供が行われている。
組織関係 ... 治安維持や、各職業組合について
各組織に所属するものは、シンボルが刻印されたペンダントなどを身につけている。
要求された時即座に提示できるよう携行が義務付けられている。
図案は、背景が各国家・都市のシンボルマーク、その手前に所属組織のシンボル、四隅に組織所在地(大陸位置)を示す星が刻印され、
裏面には所属する組織名や都市名、部署、当事者の名前が刻まれている。
また、その組織に所属することにより魔術や武具類の使用・所持が認められる。
※緊急時や戦争時などを除き、許可無き者の魔術の使用、刀剣類の所持は禁止されている。
治安維持組織
国や教会によって運営されるものが騎士団、各都市によって運営されるものが自警団と呼ばれる。
前者はその効力が及ぶ全域、後者は各都市とその周辺までならば、調査・逮捕権や緊急時の殺害権が与えられている。
シンボルは、騎士団は背景が盾で柄が下向きの剣、自警団は背景が盾で柄が上向きの剣。
職業組合
通称組合と称される。代表されるものが、魔術師・剣士・冒険者・盗賊組合など。
各組織の横のつながりは強く同大陸ならば即日、他大陸ならば数日で所属者の照会が可能。
仕事の斡旋や相談、福祉関係が充実している反面、規約違反者には厳しい制裁が待っている。
組織に所属している者に関しては同組織の者の手と限定されるものの、逮捕権及び緊急時には殺害が認められている。
*魔術師組合
四大陸にそれぞれ支部が存在する。シンボルは右傾いた杖。
素質を持つ子どもの力の暴発を防ぐ教育に特に力をいれている。
他、未所属者による魔術の不正使用や、組合員への教育。他組合との協力による魔獣撃退など。
中級位以上の魔術師による投票で選ばれた18人の議員と、彼らによって選ばれた盟主によって運営されている。
*剣士組合
シンボルは左下に柄が向いている抜き身の長剣。
刀剣を武器とする者の集まり。主にその剣技で以て魔獣討伐などの依頼をこなす。
<騎士団・自警団に入れなかった者の集まり>と認識されることもある。
冒険者と違い、戦時には傭兵として参戦するが平時は冒険者に近い。
*盗賊組合
シンボルはなし。表向き存在は公言されていないし存在しないものとして扱われる上、組合員やその幹部の詳細も不明。
というのは表向きで各組織のトップは内密に連絡をとる手段もあり、幹部についても知っている。
組合未所属で仕事をすれば組織を敵に回すと見なされるため、盗賊は必然的にこちらに所属することになる。
別の店に偽装するなどしてわからないように隠されており、組合員のみ通じる符丁が必要。
情報網の広さ、制裁の厳しさはどの組織よりも上。
冒険者組合
通称冒険者ギルド。シンボルは片翼の鳥、手前に交差する杖と剣。
モットーは、自由を愛し自由を守れ。
組合と比べ職種が多岐に渡り、また両者に所属するものが多い。
冒険者を名乗る者はここに登録しなければ依頼を受けることは出来ず、支給されたシンボルを見せて初めて依頼を受ける資格があると認められる。
依頼の管理と冒険者の統括、個人ギルドの管理をしている。
基本的に、依頼主は組合を通して依頼をだし、冒険者も組合を通して依頼を受ける。
規律違反者に対して二度と剣を振るえなくするなど、盗賊組合に次ぐ制裁の厳しさで知られる。
・パーティー
冒険者が依頼をこなす際、数人で組む一時的なグループ。
目的によってメンバーを募集し結成する。大抵その場限りだが、気が合うと固定パーティーを結成することもある。
・個人ギルド
通称ギルド。冒険者個人で作る集まり。もともとは依頼をこなすメンバーが固定され、集団名をつけたのが始まり。
各自それぞれのギルド名を名乗り、ギルドマスターと呼ばれるリーダーを筆頭に数名〜十数名で組織される。
大きな組織では、サブマスターと呼ばれる者を補佐に付ける。
依頼をこなす際はギルドごと、もしくはギルドメンバーでパーティーを組むことが多い。
ギルドを結成する際は冒険者組合に届け、同時にシンボルを登録する。
以下、雑多にメモ
・魔法と信仰関係
眼に見えない何かの力を利用して発動する不思議な力を全部ひっくるめて「魔法」と呼ぶ。
そのため、神の力を借りる神官たちも「魔法使い」に分類される。
ただし一般的には「魔法使い」と言えば、魔術師と魔導師を思い浮かべる人が多い。
魔法使いの内訳は、
魔術師・魔導師・呪術師・精霊術師・召喚(召還)師・神官・癒し手
の7つに分類される。
*神官と癒し手(ヒーラー)とその信仰対象
神官と癒し手も混同されている。
信仰対象に仕えている者と対象から力借りる者を神官と呼ぶ。
神官の中でも治癒や退魔、支援を行える者が魔法使いに分類され、特に治癒術を扱う者がヒーラーと呼ばれる。
本来の意味の<癒し手>は信仰の有無に関わらず触れるだけで傷を癒すことができる人物。
大抵は神殿に引き取られたため、神官と呼ばれていた。
信仰 ... 各地における、宗教について
信仰の対象は大きく分けて、「(善悪含む)神」「精霊」「竜」「天使」の四系統に分かれる。
・神信仰:創造神を筆頭に、太陽神・月神・水神・地神にわかれる。女神は月神・地神。
・精霊信仰:自然を司る精霊。
・天使信仰:有翼人種フェザーウォルクとは違う、月神の使い。
・竜信仰:神の使いとされ、迷う人々を導く。
・創造神六柱
世界を創造した六柱とされるのは、全ての神を生んだ創造神とその子らである太陽・月・地・海・火の神。
火神のみ「悪」とされ、他は善神。創造神は性別が伝えられず、男神は太陽・海・火。女神は月と地。
太陽神リザーブはククロル大陸全土で信仰されている。
かつては月神ティアもククロルで祀られていたが、今では忘れられ、中心地はフィアセラとなっている。
地神・海神・火神信仰はレクナー大陸が中心、一部ストラル大陸を含む。火神は森の住人たる魔王たちの信仰対象。
創造神Altes、太陽神Lrizrb、月神Tieal、海神Dielz、地神Gaial、火神Kalts。神の名に含まれるLはあえて発音せずに読む。
・天使信仰
有翼人種フェザーウォルクとは違う月神の使いとされるのが天使。
天使は9体おり、フィアセラ各地の祠で月神と一緒に祀られている。
太陽(Seltish)・月(Ragna)・星(Vid)・地(Galdia)・海(Uniel)
・水(Rish)・火(Aks)・空(Matia)・風(Jitar)というように呼ばれる。
・竜信仰
竜信仰が根付いていたのはククロル。現在の太陽神教会が勢力を伸ばすまでは、各地で祀られていたが排除されていた。
その名残で竜の名が付けられた村や町が存在している。
鱗の色から、白・黒・青・赤・緑・黄の色の名で呼ばれる。
種族としてのドラゴンも存在するが、彼らとはまた別の存在。
白(Pram)・黒(Lugar)・青(Ruai@Rulik)・赤(Karta)・緑(Raua)・黄(Fine)・紫(Jessica&Luke)
・精霊信仰
ストラルで広く信仰され、大陸7箇所に祀られた祠が存在する。
火・風・水・土の四大属性と、光・闇を司る精霊と、それらを纏める精霊あわせて7精霊。
世界中に精霊は存在するが、信仰対象としてはそれらすべてひっくるめて。
統括精霊(Wyrma)・火精霊(Zill)・風精霊(Weneas)・水精霊(Neia)
・土精霊(Brigs)・光精霊(Ilnest)・闇精霊(Diat)
世界を創造したのは六柱の神で、その下に仕える形で竜・天使が存在し、彼らと並ぶ形で精霊が存在する。
神は世界を見守り、竜と天使は厄介ごとに積極的介入、精霊は使役されない限り傍観。
*召喚(召還)師と精霊術師
同世界・異世界から精霊や何かを呼ぶのが召喚師。呼び出した、或いは迷い込んだ精霊や何かを元の場所に帰すのが召還師。
どちらかができればその残りもできるので、だいたい召喚師呼ばわり。
召喚師が呼び出せるのは、同じ世界(分断時代の異界)と異世界の生き物。
ただし 同じ世界<越えられない壁<異世界 と難易度は高く、有史以来異世界より召喚が成功した例はない。
同じ世界で呼べるのは、精霊を筆頭に魔物や、相手が承知すれば竜や天使など。
召喚したものにたいしてできることは、力を貸してくださいとお願いすること・名前で無理やり従わせることのふたつ。
自分より対象が格上の場合は前者、格下は後者になる。
召還師ができることは、召喚されたものをもとの場所にかえすこと。
格上の場合は同意が、格下の場合は強制的にかえすことができる。
異世界からの来訪者は、召喚されたのではなく迷い込んだパターンが多い。
精霊術師は、精霊の力を借りる。
*魔術の法則
魔術、は法則にしたがってプログラム組んで走らせる。
魔導、はプログラム組んだ状態に書き換える。
魔法発動に必要なのは、術者本人の魔力・プログラムを組み上げるだけの構成力と、発動させる意思。
構成力で望む魔法を発動させるプログラム組み、魔力でそれを動かす。
構成力があるほどより簡素な、あるいは複雑なものが組める。組み方で必要魔力がかわったり。
プログラム組む→起動の手順を、魔導以外の魔法使いたちは呪文や歌で行う。
その手順を省略できるのが癒し手と魔導。彼らだけは、怪我を癒したい・火を呼びたいと願うだけで行うことができる。
初めて魔法を使った女性は癒し手であり魔導師であった。
時代が進むに連れ魔法の法則などの研究が進んだ結果、定石はできたものの、魔導を扱える者は減っていくことになる。