memo
2021/12/31 (Fri)
* memoについて
創作関係のメモ用日記です。

タイトル欄の表記略称一覧
・創作:創作全般、SS投下など
・設定:創作関係の設定メモ
・言語:創作言語関係
・魔女:魔女と弟子 関係
・放課後:放課後の教室関係
・断章:物語の断片

2012/01/23 (Mon)
* 50音:「い」と「う」
 断章みたいに会話文のみもあります。息抜き用。

***
いつかみた

 何処までも続く荒れ果てた大地に、今にも泣き出しそうな空が酷く憎い。
 吐き出されたふたつの息は白く立ち昇り、大気へと溶け込んでゆく。

「くっそ」
「あんまり無茶せんとそろそろ休めよー」
「うるさい」

 脇から突っ込む口うるさい相棒に舌打ちして、歩む速度をあげていく。
 さくさくさくさく、枯れ果てた草を踏み荒らす。

「いつか絶対取り戻してやる」
 吐き出す言葉は力強く。
「まるで呪いでもかけようとしてるみたいだな」
 どこか呆れたように、男はそう揶揄する。
「おお、いいねぇそれは!」
 相棒の言葉に男はニヤリと笑い、
「いつか見た空を取り戻せるならば、世界だって呪って見せよう」
 この手に空をつかむまで、なんて。
 からからと笑うと、ふたりは何処までも続く灰色の空の下を歩み続けた。


***

運命

「時々、ほんとに時々だったけど、未来を見る。それはほんの少し先立ったり、半年先だったり。結末が少し違うことも多々あるわ」
「うん」
「リーズによれば、私の血族に受け継がれる力なんだって。むかしはもっと頻度が低かったけど、最近はだめね。毎日ふとした瞬間に見る」
「うん」
「聞いてる? もう」
「聞いてるって。お前らほんとにややこしいな。で?」
「うるさいなぁ。君だから言うわ。見たの。あの子らが大人になる前に、私たちは死ぬわ。少なくともまだ避けられたことはない」
「…………で」
「あいつも知ってる、話した。もしもの時は、あいつと子供たちをお願いね。あいつはやっぱり落ち込むだろうしなぁ。それとソレイユ、君が思ってる以上にだから安心しなさいな」
「……ちっ。んで、お前らは定められた未来を受け入れるのか」
「まっさか。私たちを誰だと思っているの? 定められた生に興味はない、運命という言葉に甘えるつもりもない。その瞬間まで、最期まで抗い続ける。それでも」
「うん」
「それでもダメだった時は、まぁ笑って逝くしかないよねーって」
「お前ららしい。お前らの歩む道程に、祝福を」
「ん、あんがと」

2012/01/18 (Wed)
* 50音でおはなしかこう! 「あ」
 タイトル通り50音で。
 あ行でまとめたかった……!
 登場人物はあえて明らかにしないけど、だいたいサイトか小説家になろう掲載分より。

***

暁の空

 最初に神が降り立ったと言われる場所は、東を海に残りを険しい山脈に囲まれていた。
 闇に飲まれ果てさえ見えぬ海から吹きつける風は強いはずだったが、周囲に結界が貼られているのか、足元のカンテラは消えること無く灯りを放っていた。

「記録書によれば、当時この世界は大地と空、海が出来ただけで緑もなにもない荒野だったそうだ。降り立った六人の神はこの地で人は生きて行けぬと判断し、山脈の向こう側へ楽園を築いた」
「拠点となる場所を作って初めて、それぞれの神は世界を豊かにしていったって続くんだったかな」
「ええ、そう記されている。ここは神が最初に降り立った地だけど、周囲は御覧の有様。険しい山脈を越えるのは命の危険さえあるほどで、座標も殆ど知られていない。だからほとんど人が立ち入ることのない場所なのよ」
 星明りのみの空を指し示すと、女は子供たちにそう説明する。
 煌く星空の下、周囲を照らす光源はふたつのカンテラだけ。
 ふたつの家族は身を寄せ合うように草の上に腰を下ろし、或いは立ったまま海を見ていた。
 濃紺の空の下星明りに暗澹とした海が揺らめいて。
「最初にここに来た人って誰なのかな」
「よっぽどの物好きだっただろうな」
 幼子の問いかけに男はそう笑って答えた。

「あ」
 誰かの漏らした声が零れ落ちる。
「夜明けだ」

 暗い空が次第に明るくなり始め、海にその色を落とし始める。
 黒から紺へ、紺から白へ。綺麗なグラデーションを描き、刻一刻と変わる空に子供らは三対の瞳を輝かせる。
「新しく生まれた年に、祝福を」
「今年が良き年であるように」
「歩む道程に数多の精霊の祝福があるように」
 朝日を見つめる幼子らの背中に、大人たちはそれぞれの言葉を紡ぐ。

2011/12/16 (Fri)
* 創作:かきかけー
 未だくすぶる煙と炎は襲撃からそう時間が経っていないことを示していた。
 人に反応するという魔法具は沈黙を保ったままだ。

「遅かったか」

 隣でつぶやく相方の声は悔しさが滲み、八つ当たり気味に蹴り飛ばされた小石がきれいな弧を描いた。

「こちらエイン。聞こえるか?」
 右耳の赤い飾り石のついたピアスに触れ、エインは口にする。
 ほんの僅かな脱力を覚えると、
『こちらソレイユ、どうぞ』
 右耳に女の声が届いた。声は遠く、硝子越しに聞いているかのように不明瞭でひびわれて聞こえる。
「ったく聞こえにくい。襲撃予想地点アステス村、遅かった!」
 再度虚空に向かって叫べば、その向こうで女はわかったと返す。
『念のために捜索を。他のものに指示を飛ばすわ』
 女はそれだけを告げた。

2011/07/20 (Wed)
* 創作:人名の意味
Twitterでつぶやいてて、こっちにメモしようと思った。

日本人組@放課後〜
宮野咲
 花のような笑顔の子になりますように。
 花が咲くように輝いて生きて欲しい。
 ## 生まれたときから病弱で精一杯生きて欲しかった。
矢崎京
 大きく豊かに育ちますように。
 友人や社会での中心たる人物になりますように
 ## お母さんが男女どちらでも「京」を使いたかった。男はケイ、女はミヤコ。

異世界トリップ組:
山本修司
 学問や品行を身に付け、リーダーシップのとれる人物になりますよう。
 誰からも頼られ尊敬される人物になりますように。
 ## リアルである方から「修」の字頂いたのもある。
木下悠理
 常に理想を求め、道義を守り、そして己で考えるように。
 そして、のびのびと元気に育ちますように。
 ## 名前のとおり理想家であり、けれど心優しい子。

異世界組:
ソレイユ&ソル
 太陽(soleil&sol)のように温かな光でありますように。
 誰かの希望となるような子でありますように。
 ## 上の子とは違うけどいつか迷い込んだ異世界人が持ち込んだ言葉から。

※以下、創作言語より。それぞれの見方は、

 一般に呼ばれる名前 (一般的な表記)
 次の行がその分解による詳細 = 各単語の意味。
 親が込めた名前の意味(意訳含む)
 正式な場で名乗る、当人の名前。

エスト(EST)
 Ein Set =選ぶ 存在。
 自分で決め、選ぶことができる者。
 読みは「エインセト」(EinSeT)

ウィル(WYR) ※現時点で※
 Wi Yel Rua = 私の 大切な 子ども。
 親が大切な子供であると自慢し証明する。
 読みは「ウィエルア」(wi-elua)

ルディス(LuDIS)
 Diela Ista Sio = 心からの 言葉を 届ける
 その子が口にする言葉は真実である。
 読みは「ディエライスタシオ」(Diela-istasio)

アリステル(AListEl)
 Ail Lista Ein Lan = 強い意志 言葉を 選ぶ 尊さ
 誰にも意思を左右されない。言葉を選べるのは己だけ。
 読みは「アリストエイラン」(Alist-Eilan)

リーン(LEAN)
 Luna Ein Aid Nia = 神に 選ばれ 愛され ここに在る
 神に愛された子。神に祝福された子。
 読みは「ルネェイナイディア」(Lunei-nadia)


このへんで終わっとく。 

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